Cateye AMPP500
約500ルーメンの明るさを誇るバッテリー一体充電式ライトのCAT EYE AMPP
500。強い光と幅広い配光で走行方向を照らすだけでなく、自らの存在もより周りに気づいてもらいやすいため、高い安全性を確保できる。自転車通勤にも使いやすいためここでレビューする。
明るくて高品質な定番ライトはVOLT400。ただ、若干高価という点で二の足を踏んでいる人もいるだろう。
今回紹介する AMPP 500は、手に入れやすい価格である一方、より明るく夜道を照らすことができるため、自転車通勤にも適しているし、初めてのロードバイク用ライトに適したものに仕上がっている。
サイズ | 100×34×37mm |
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重量 | 117g |
使用電池 | リチウムイオン充電池(3.6v 2200mAh) |
使用時間 | 約1.5時間~約50時間 |
充電時間 | 約4時間(1A)-約8時間(0.5A) |
AMPP500は6角形の角張ったデザインで、デザインの主張が少なく、多くのロードバイクにマッチするデザインとなっている。色は3色から選べ、ロードバイク本体の色とマッチしたものを選ぶといい。
明るさは4種から選択可能。常時点灯させる場合は、「ハイ(500ルーメン)」「ロー(250ルーメン)」の2種。そして、点滅機能させるタイプの「点滅(250ルーメン)」、常時点灯に点滅機能を加えたモードの「デイタイムハイパーコンスタント(500/250ルーメン)」の4種。
ハイ | 約1.5時間(500ルーメン) |
ロー | 約3時間(250ルーメン) |
デイタイムハイパーコンスタント | 約5時間(500/250ルーメン) |
点滅 | 約50時間(250ルーメン) |
ハイモードは最大光量の500ルーメンと非常に明るい。ただ、街頭の多い街中走行ではそこまでの明るさは必要ないレベルだと考えたほうがいい。250ルーメンのローモードで十分。
ただし、暗いトンネルを通る場合や、暗い道が多い所を走るのであれば、路面状況を確認するための強い光が必要なので、そのような場面にはハイモードを使うと通勤通学の安全性を大きく高める事ができる。
場面によって切り替えを行うことで、電池容量の節約となり、長時間使い続けることができる。
「デイタイムハイパーコンスタント」は常時点灯に点滅機能を加えたモードで、点灯により遠くからでもより自分の存在をアピールすることができる。さらに、常時点灯される250ルーメンの明かりによって路面状況の確認ができる。
市街地ではこのモードをうまく活用することで安全性を高めつつも、バッテリー節約が可能。
強い明かりは、前方の人にとっては眩しくて前方を見ることができないということも起こり得る。それによるトラブルも想定されるので、特に強い光を出力できるライトは、前方の人に配慮する事が必要となる。
AMPP500は強い光と照射角が広い一方で、上側の光漏れも軽減されているので、前方にいる人の眩しさを軽減させている。
ただ、セッティングの際は、心持ち下向きにセットして、ライトを付けたまま前方からどのように見えるかを確認すること。前方の人が眩しくないように、取付角度は十分に配慮すること。キャットアイのブラケットはこの微調整も簡単なのでポイントが高い。
その他にも、このライトはサイドにも光が漏れるような構造となっている。ライトの弱点である、側面へのアピールについても兼ねているので、前方だけでなく横からくる車にも見つけてもらいやすく、高い安全性を実現している。
ライトを取り付けるためのブラケットが最初から付属している。リング状のブラケットダイヤルを用いて固定するため、着脱する際も工具が必要なく、脱着が簡単。ライトの取付角度の微調整も簡単なので、ロングライド時や夜間走行時など、場面に合わせた角度調整を行える。
キャットアイの他のモデルと共通のブラケットなので、ブラケットはそのままで、場面に応じてライトを使い分けることができる。上の写真はVOLT400(左)とAMMP500(右)の裏側。ブラケットにはめる器具も同じ。
また、キャットアイのブラケットはしっかりした造りなので、中国製のライトのように走行中に外れたり取付角が変化することがないので安心。
取り外しレバーが優秀で、簡単にブラケットからライト本体が脱着可能になっている。
特に、自転車通勤をする際は駐輪時にはライトだけを取り外して盗難を防ぐ必要があり、充電の際にはライトを取り外せたほうが楽。そのため、着脱が簡単というのは大きなメリット。
強い光を放つライトなので、懐中電灯のように、何十時間も使えるわけではない。そして、最も明るいモード(500ルーメン)での使用時間が1.5時間である。
使用時間が1.5時間というのは短いように捉えがちだが、この明るさで長時間使えるようにするには、ライトの大きさや重さが今よりも遥かに大きくする必要があるし、このライト以上のスペックが必要な人はそう多くないだろう。
おおよその自転車通勤圏内での使い道としては問題ない使用時間といえるし、USBを用いた充電なので手軽。さらに、電源さえあれば様々なところで充電できるため、実はそこまで不便というわけではない。
街中を走るだけなら最も明るいモードでは明るすぎるので、250ルーメンのモードで十分。こうなると、約3時間使用することができるので、自転車通勤を行う人の場合、毎日の点灯時間によっては1週間に1回から2回の充電で十分賄うことができる。
もちろん、街灯の少ない暗い場所や夜間のサイクリングロードであれば、500ルーメンという明るさで安全性を高めること。周りの暗さによって使い分けたい。
ただ、夜の間走り続けるようなロングライドに使用するライトという視点から言うと、十分とは言えず、1.5時間では不足するだろう。夜間に長時間走り続ける人は、バッテリー交換が可能なVOLTシリーズの方が適している。
(長時間夜間を走るのであれば、複数ライトを準備して、充電が切れたら予備のライトを装着し、メインのライトはモバイルバッテリーで充電するなど、充電と交換を繰り返すのがベスト。
このモデルとボルトシリーズの大きな違いはバッテリー交換可能の有無。ボルトシリーズは交換でき、このモデルは交換できない。
そのため、夜間に高照度ライトで道を照らしながら長時間走行する人にとっては、バッテリー交換ができるVOLTシリーズのほうが適している。
また、バッテリー単体で販売されていないため、充電可能回数の限界が来たら使用不可能になる。ただ、毎日充電したとしても複数年は持つので、あまり気にすることもない。
強い光を軽量な本体で実現させるため、電源は充電式タイプ。Micro USBタイプの充電となる(ケーブル付属・USBアダプターは付属していない)で、充電時間は使用するアダプターのアンペア数によって異なり、4時間から8時間の間でフル充電となる。
USBアダプターはスマートフォンに用いているものを使用可能なので、ほとんどの人にとっては、追加で購入する必要はない。
アンペア数が高いUSBアダプターを用いれば短い時間で充電できる。iPhoneでよく使われているUSBアダプターは0.5アンペアなので、早く充電したいなら、iPadのアダプターのような、アンペア数が高いUSBアダプターを用いるといい。
もちろん、パソコンなどからも充電可能。充電時間はパソコン側の供給電力によって異なる。
充電中のライト点灯は不可なので、充電しながら走行することはできない。
充電時には、ライト底部にある防水キャップを開けてUSBケーブルを刺して充電する。充電穴へアダプターを挿すのは非常に容易。
高照度ライトは電池の消耗が激しいため、継続使用可能時間が少ない傾向にある。そのため、こまめに充電することになるため、簡単に充電できるのは大きなメリット。
以下の写真のようにAMPP500の防水キャップはVOLTシリーズのキャップよりも若干薄型で、ケーブルを挿しやすくなっている。
ただ、このあたりはメリットとデメリットが表裏一体で、分厚いほうが防水性能が高くなるので、このあたりはどちらが優れているかは言及できない(後述するが防水性能の表示はAMPPシリーズとVOLTシリーズは同じ)。
防水性能はIPX4(VOLT400も同じ)。これは、水の飛まつに対して保護されるレベルの防水性能で、ある程度の雨であっても問題なく使える。雨の量が多いと、防水キャップ箇所から浸水してくる可能性があるので、使用する際はしっかりと密閉しておくこと。
水の中に入れて点灯させることはできない。また、大雨での使用は推奨されない。
電池残量が20パーセント以下になると上部のスイッチが赤色に点灯する。赤色に点灯したら要充電。
ライトは用途によって最適なものが変わるが、毎日の自転車通勤に使う用途で、信頼できるライトを探している人には適してる。また、VOLTシリーズよりも価格が抑えられているのもポイントが高い。
逆に向いていないのは、もっと明るいライトで長時間夜間を走る必要がある人。VOLTシリーズのようにバッテリー交換ができないので、ライトとしての役割を果たさなくなる。
このライトよりも安い高照度ライトは沢山あるが、信頼に足るメーカーが作っているかといえばなかなか難しい。
少々高くても信頼のキャットアイが間違いないし、粗悪だったり、劣化が激しかったり壊れやすかったりと、何度か買い換えるかもしれないリスクを考えるのであれば、これ一台買っておいたほうがコスト的にも優良。
出典 Amazon
CAT EYE AMPP 500
明るさは若干落ちるが、使い勝手の良いVOLT400のレビューもあるので、比較検討のうえ選ぶのをおすすめしたい。
明るくコストパフォーマンスの高いライト・キャットアイ VOLT400のレビュー
このライトで前方の明かりは確保できるが、後ろの人や車にも自分の存在をアピールする必要があるため、後方用のテールライトもしっかりと揃えておくことを忘れないようように。
参考リンク テールライトの選び方と、おすすめテールライトの紹介
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