If you're not a road biker, buy an Apple Watch
「普通の時計と何が違うの」という人も多いスマートウォッチだが、ロードバイク乗りにとっては、自転車通勤からロングライドまで様々な場面で活躍する超便利デバイス。ここではアップルウォッチを購入するべき理由を紹介する。
それまでの時計は時間や日付を知るものであり、一部の時計はストップウォッチ機能やタイマー機能がついているなど時間を測定するものだった。
スマートウォッチは時間を含めて様々なものを可視化するためのデバイスであり、腕時計と同列に考えるものではない。このスマートウォッチで最も普及しているのがアップルウォッチ。ロードバイクに乗るなら、よほどのガチ勢でない限りアップルウォッチを強く勧めたい。理由も含めここで紹介していく。
ロードバイクの走行中に電話やLINEのメッセージが来ることもあるだろう。ただ、スマートフォンを見ながらロードバイクに乗るのは危険だし、道路交通法違反。また、走行中にバッグや背中のポケットにスマートフォンを入れていると、着信に気が付かないことも多々ある。とはいえ、信号で停止などの際、毎回スマートフォンを取り出して着信などをチェックするというのも面倒。
アップルウォッチは電話がかかってきたり、LINEメッセージが届いたりすると、腕への振動によって通知させることができる。また、電話はアップルウォッチを用いて受けることもできるので、電話がかかってきたら一旦停止し、路肩に移動してから、スマートフォンを取り出さずにアップルウォッチだけで通話可能。
このとき、アップルウォッチがスピーカーとマイクを兼用することになるため、周りにも相手の声が聞こえるため、込み入った会話は難しいかもしれないが、ちょっとした会話であればこれで十分だと言える。
また、LINEに関しても内容やLINEスタンプまで確認することができる(画像の確認はできず)。返答も顔文字ぐらいであれば可能なので、簡単な返答であれば信号待ちの短い間に可能。
スマートフォンを手放せない現代において、スマートフォンの画面を常に見ることなく対応できるのは非常に便利。
ロードバイクに乗る目的がダイエットの人も多いだろう。アップルウォッチは運動によるカロリー消費量を計測してくれる。ロードバイクで自転車通勤をしている人はなんとなく「カロリーがたくさん消費されているだろう」と勝手に思いがち(しかも、運動しているからと言ってカロリーの高いものを摂取しがち)だが、運動強度を意識して走らないと効率的なダイエットにつながらない。
アップルウォッチでは消費カロリーが具体的な数字で表されるため、目標とするカロリー消費がなされているかをしっかりと確認することができる。数値化されることにより、カロリー消費を意識して体を動かすように生活習慣が改善される。
ロードバイクは屋外を走るため、紫外線対策は必要だが、現状どれぐらい紫外線が強いかということを数値化してくれる。
特に、紫外線が強い初夏から初秋の間は、日焼け止めを塗りしっかりとした紫外線対策が必要だが、ある一定以上になると屋外に出るころすら避けたほうがいい。手元で紫外線の強さがわかるので、その情報に合わせて屋外を走るか、辞めておくか判断することに使える。
なお、紫外線の状況によってしっかりと日焼け止めを塗ること。 そのままにしておくと、シミになってしまう。
参考リンク ちゃんと日焼け止めを使ったことのない男性向けの紫外線対策方法
天気は非常に重要であり、特に雨が降れば地面が滑りやすくなるだけでなく、視界も悪くなり非常に危険。また、自転車通勤を行う際は、レインウェアを常に持ち運ぶのが理想だが、重量や荷物のかさが増えるので、必要なときだけ持ち運びたいというのが本音。
さらに、秋ごろから冬にかけては、気温に応じた適切な服装を準備することも大切。アップルウォッチは手元にて即座に天気や気温がわかるため、帰宅時の天気や気温を見ながら、持っていくものを検討できる。
自転車通勤をしている人にとっては、その日自転車に乗るかどうかを判断する指針にもなる。雨の日は電車で通勤するなど状況に応じて使い分けすることも大切。
大きなポイントとしては、調べようとして天気が出るものではなく、手首を見たら天気や気温がわかるため、朝の忙しい時間でも、万端の用意が可能。
また、アプリケーションを追加することで、直近で雨が降ることを通知させることも可能。事前に雨が降ることがわかれば一時的な雨宿り先を見つけることも易いし、雨雲が通過したあとに走り出すということもできる。
ロードバイクで走る際、時計は風雨にさらされ、汗で濡れることも多々ある。手が汚れたら時計をつけたまま手を洗うことも多い。アップルウォッチは耐水性能があり、プールや海で泳ぐなど、浅い水深での利用に対応可能。
ダイビングやウォータージェットでの使用はできないが、ほとんどのシーンで時計を外すことは不要で、多くのスポーツの際に装着して様々な事象を測定することが可能。
耐水性能があるため、本体が汚れたら少し湿らせた布で拭くことで、汚れを落としていつでも清潔に保つことが可能。もちろん、標準のバンドも洗うことができる。凹凸が少なく汚れが溜まりにくいだけでなく、汚れを落としやすいので清潔に保ちやすい。
また、一般的にアルコールなどで液晶画面を拭くことは液晶保護剤の劣化に繋がるため推奨されていないが、一部の消毒剤(70%イソプロピルアルコール)で除菌することもできるとアップルが公式に認めているため、気になる人はそれらを使って除菌することもできる。
ただ、日本では70%イソプロピルアルコールのウェットティッシュを入手するのは困難なので、除菌優先と割り切って除菌ティッシュで掃除するという手もなくはない。
アップルウォッチは標準のアプリケーションだけでも十分使えるが、ロードバイクで本格的に使用するのであれば、STRAVAをインストールすることをおすすめしたい。このアプリケーションは基本無料で、追加機能を使う場合に課金が必要。ただ、基本機能だけでも十分に使えるので、課金の必要性は低い。
STRAVAのライド時に表示される項目は、時間・走行時間・走行距離・平均速度・心拍数。これらがひと目見てわかるので、一瞬しか目を離せないライド中でも、確認も容易。さらに、暗い場所でも表示版が発光するため、手持ちのサイクルコンピューターにライトアップ機能がなくても、すぐに現在時刻がわかるのが地味に便利。
走行時間・走行距離・平均速度については自転車通勤時にはそこまで重視する項目ではないが、ロングライド時には非常に役に立つ情報。現在のペースが適切かどうかや、あとどれぐらいで到着するかの目安など、自分にとって無理のない走りを実現するには、このような情報が必須となる。
ロードバイクはダイエットに効果的と言われているが、なんとなく乗るのでは効果が薄い。しっかりと運動強度を高めて乗る必要があるが、運動強度が高めすぎるのも体を傷める原因となる。そのため、心拍数を目安として運動強度を調整することが効率的なダイエットに繋がる。
出典 Amazon
サイクルコンピューターの中には心拍数を測定してくれる「ハートレートモニター機能」がついているものがあり、それを用いることで心拍数を測定することができるが、装着が面倒だし、別途そのための機器を購入する必要がある。
アップルウォッチには心拍数を測定する機能があり、STRAVAを用いれば、走行中の心拍数がわかる。そのため、走行中は適切な心拍数を意識して乗ることで、オーバーペースを防ぐだけでなく、効率的なダイエット効果を得ることができる。
年齢 | 適切な心拍数 |
---|---|
30歳 | 124-143 |
40歳 | 117-135 |
50歳 | 104-120 |
心拍数は常に上下するが、アップルウォッチには記録されているため、後から見返すこともできる。
アップルウォッチはGPSロガーとして使うこともできる。走行後にiPhoneと連動させることで、走行した道のりが記録されている。走行後に距離・獲得標高・移動時間・平均速度・平均心拍数・最高標高が確認できるので、過去にさかのぼって見返すことも可能。
加速度センサーにて停止しているか動いているかを判別してくれるので、信号などでの停止中は走行時間のカウントは自動で停止する。純粋な走行している時間を測定できる。
アップルウォッチはデジタル文字盤なので、自分の好きなように好きなタイミングで文字盤を切り替えができる。フィットネス時にはインフォグラフモジュラーモードやSTRAVAを立ち上げておき、仕事中はシンプルな文字盤に、プライベート時には派手な文字盤になど、気分やTPOによって使い分けることができるため、多くの場面で活用することが可能。
スマートフォンを取り出さなくても、アップルウォッチを通じてsiriへの音声入力が可能。音声入力だけでメッセージを送信することもできるので、「わかりました」や「今から帰ります」など簡単なやり取りに使える。
他にも、現在地を確認したり、目的地までのおおよその距離を確認したり(自転車での距離は答えてくれず)日没時間を聞けば答えてくれるので、日没までの時間を計算しながら走ることもできるなど、自転車走行中にスマートフォンを取り出すことなく要件を済ませることができる。
アップルウォッチはアップルの純正地図やグーグルマップなどに(一応は)対応しているが、自転車を使った道案内の信頼性は高くはない。遠出をするのであれば、事前にきちんと確認しておくことが大切。
走行に必要な情報の中で重要ない位置にあるのが「ケイデンス」だが、アップルウォッチには対応していない。これについてはサイクルコンピューターに任せるしかない。
この場合、サイクルコンピューターに必要なのはケイデンスを測定するだけの機能で十分。心拍数や距離などは全てアップルウォッチで管理が可能。手頃な値段で電池交換頻度も少ないキャットアイのCC-RD410DWをおすすめしたい。
一番のデメリットが電池の持ち。普通の時計であれば電池切れは数年に1回だし、機械式時計はメンテナンスさえしっかり行えば、永久に動き続けることができる。
一方でアップルウォッチは走行時につけると24時間もたない。GPSを用いているアプリを使い続けている場合、100km走行時には出発時100%で帰宅後20%程になることも。ただ、充電速度は非常に早いため、100kmを超えるような場合は充電器を持ち運び、休憩中に充電するなどするといいかもしれない。
充電器も公式のものであれば3,500円と少々高いが、アマゾンなどなら多少安く手に入れることができるので、最初から付属しているものは家用の充電器とし、外出用の充電器を新たに買い足すことで電池の持ち不足を解消することは可能。
ロードバイクガチ勢にとっては物足りないかもしれないが、100km程度の走行や自転車通勤などが中心の人にとっては、アップルウォッチは非常に使いやすく便利。自転車乗車時以外にも使えるので、iPhoneを持っている人でロードバイクに乗る人全員にアップルウォッチをおすすめしたい。
現在種類は3タイプあるが、特にこだわりがないのであれば、そこまで機能差がないため、一番安いApple Watch Series SEで十分。主要機能は同じで、手頃な値段で手に入るのは大きなメリット。
Apple Watch Ultra | 124,800円から |
---|---|
Apple Watch Series 8 | 59,800円から |
Apple Watch SE | 37,800円から |
出典 Amazon
Apple Watch SE(第2世代) GPSモデル
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