KURSK from CHROME is recommended for bicycle commuting shoes
フラットペダルの場合、自転車通勤にどのような靴を用いればいいか決めかねている人は多いだろう。ここでは自転車通勤に最もおすすめな靴を紹介する。
自転車通勤を行う際、使う靴に悩んでいる人は多いのでは。革靴はそもそもスポーツには不向きだし、停止時に足をついた瞬間に滑って大惨事になることも起こりうる。
また、ビンディングシューズではスーツ・ビジネスカジュアルにも合わないだけでなく、駐輪場から会社まで距離があると歩くのも辛い。
スニーカーという手もあるが、オフィスで使う可能性があるため、派手なものも選べないし、せっかく自転車通勤用の靴を買うのであれば、適した物が欲しいと思うのは当然のこと。
ここではそんな人に向けた自転車通勤に最も適している靴を紹介する。
おすすめしたい自転車通勤靴はCHROMEのKURSK AW、カラーは黒 。定価は12,100円と普通のスニーカーに比べてもそう高くない価格帯。様々な靴で試してみたが最も自転車通勤時に走るのに向いていると考える。理由は後述。ちなみに、CHROMEはクローム、KURSKはクルスクと呼ぶ。
自転車通勤路において考えなければいけないのがスーツ・ビジネスカジュアルに合わせても違和感がないかということ。派手な色のスニーカーはそれだけで目立ってしまうため、オフィスには不向きな靴。
一方でKURSKの黒は靴紐も黒く、黒一色の靴なので、スーツ姿で通勤する人はもちろん、会社で着替えている人でもオフィスビル内でもそこまで大きな違和感はないため使いやすい。
一見、黒一色のコンバースオールスター。
ビジネスカジュアルが一般化してきているとはいえ、白や派手な色の靴はカジュアル過ぎてビジネスカジュアルに適していないので、これぐらいのものがベストかと。
靴紐も黒なので、カジュアル感が抑えられているのもポイント。なお、靴紐タイプなので足にフィットさせやすい。
靴裏は赤。外側にクロームのロゴが刺繍されているがひと目では気が付かない。このロゴだけ色がついているモデルもあるが、色がついているものはカジュアル感が増すのでそのあたりは好みで。
底が柔らかい靴は軽量なものが多いし、歩くのも楽。ただ、ロードバイクに使うのであればデメリットが多い。特にペダルに伝える力が弱まるということは避けたいポイント。
ロードバイクでペダルを踏む場合、拇指球で踏むのが基本だが、カカト部分にも力が発生している。柔らかい靴の場合、このカカト部分の力が逃げてしまい、ペダルまで力が十分に伝わりづらい。
KURSKは靴の底が硬いのでカカト部分の力が靴底を通じてペダルに伝わりやすい。
靴の底が平坦なのもポイント。スニーカーによっては地面とのグリップ力を高めるために靴の裏に凹凸をもたせていたり、足先部分が低くカカト部分が高くなるよう高低差をつけていたりしている。普通の地面を歩くのであればこれでいいが、ペダルを踏むのには適していない。
KURSKの靴底は真っ直ぐになっていて、グリップ力を高めるための溝は、内側に凹んでいる。そのため、ペダルに接する面は平坦になっているので、力が分散しにくくなっている。また、底面はゴム製になっているため滑りにくく、ロードバイク停止時に足をついた時に滑るというアクシデントも起きにくい。
ちなみに、「靴底が硬い」というのは靴底のゴムが厚いから硬いということではなく、「靴の前後を手で持って曲げにくい」という意味で使っている。
コンバースのオールスターやアディダスのスタンスミスなどは底が平坦で一見ロードバイクに適した靴かと思われがちだが、両手で簡単に曲げることができる。
靴底が簡単に曲がってしまうと足の力をペダルに十分に伝えることができないので、これらの靴は自転車に向いているとは言い難い。
カカトをホールドできるような作りになっている。そのため、ペダルを引く際の力もロスが出ないようになっている。
なお、大きめサイズの靴を選んだ場合は、カカト部分がしっかりとホールドしづらいので注意。できるだけジャストサイズを選びたい。
靴紐タイプの靴でスポーツ自転車に乗る場合に怖いのが、靴紐がクランクやギアに触れること。オイルによって汚れてしまったり、ペダルを踏むたびに音がなったりと、快適な走行を妨げる要因になる。
また、ひどい場合は、途中で紐が解けてクランクやギアに巻き付いてしまうこと。こうなると転倒など事故につながることに。
そのため、靴紐タイプのスニーカーでロードバイクに乗る場合は、結んだ後の残りの靴紐はできるだけ短いほうがいい。
一方でKURSKの靴紐はかなり長いタイプ。普通に靴紐を結ぶと余りが長い。この状態で走行すると、靴紐が上下するたびに、靴に接触してパチパチと音を出してしまう。
ただ、KURSKの甲部分をよく見てみると、紐を通す箇所がある。この箇所のことをレースガレージと呼ぶ。靴紐を結んだ後、余っている紐をここに通すことで、快適に安全に走ることができる。この機能があるため、靴紐が長くても問題ない。
街中を走る場合、信号や停止線で止まることも多く、停止と発進を繰り返すことになるが、底が柔らかい靴のまま拇指球でペダルを踏んだまま停止・発進すると、足底腱に少しずつ負担をかけてしまいがち。
普通の自転車であればそこまで気にするところではないが、ロードバイクの乗車時には左足に全ての体重をかけてしまったり、走りはじめの時にペダルに強い力を加えたり、他にも停止時にペダルを踏んでいる足に荷重がかかるなど、停止と発進を繰り返すことによって、足底の腱を痛めやすい。
KURSKは靴底が硬いので、体重や荷重を足裏全体に分散できる。そのため、足底の腱の負担を大きく減らすことができる。
短距離を走るうえでは大きく気にする必要はないが、中長距離を走る場合は体力の消耗を防ぐためにも路面からの振動を体に伝えない工夫も必要。
フレームやフォークにカーボン素材を使うことで、振動をある程度抑える事ができるが、これだけでは不十分。底がしっかりしているこの靴は路面からの振動をおさえてくれる。
さらに、フラットペダルを用いている場合、ペダルと靴裏が滑らないように、ペダルはギザギザがついてることが多い。このギザギザもペダルに強い力をかけると底が薄い靴だと足裏へのダメージになる。そのため、この靴のようにある程度の靴底の厚さは必要。
MTB用のビンディングシューズは(ロードバイク用ビンディングシューズに比べると)歩きやすいと言われるが、普通のスニーカーに比べるとそこまで歩きやすいとは言えない。また、ビンディングシューズの裏には金具ついていて、道路などを歩く際には音が出るので、全ての場所に適しているとは言い難い。
多少靴底が曲がりにくいという欠点はあるが、KURSKはスニーカーなので普通に歩きやすいし、走ることもできる。例えば自転車通勤時に会社の近くの駐輪場から会社までの距離がそこそこあっても、この靴であれば難なくこなせる。
ロードバイクを使った観光を行う場合も、自転車移動と徒歩移動が半分半分ぐらいであれば、この靴を用いた方が総合的に楽になるかも。
使っている素材はキャンバスにも見えるが、実際はナイロン素材。このナイロン素材はキャンバスの25倍の強度を誇る1000デニールナイロン製。
自転車通勤とはいえ、ロードバイクで走るとなると多少ハードな使い方をすることにはなり、ギアへの噛み込みや衣服とのスレ、転倒などの要因で靴を痛めることになるかもしれないが、そう簡単に破れたりヘタったりしない。色落ちも少ない。
そのため、長い間使うことができるし、劣化もしづらい。
素材はナイロンなので汚れにくいが、雨の日に走ると路面からの泥が跳ね上げられて靴が泥だらけになることも多い。普通のスニーカーと同じく水洗い可能なので、靴洗いブラシを使ってこすり洗いできる。
なお、ちょっとした汚れで水洗いするのは面倒。その場合は靴ブラシを用いて汚れをかき出すといい。靴ブラシは先が硬いもの・柔らかいものなど3タイプほど揃えておけば汚れの具合にあわせて落とすことができる。
革靴もスニーカーでもちょっとした汚れは靴ブラシを使うことで落とすことができるので、もし持っていない場合はこの機会に揃えておくと便利。
自転車に適した作りになっているだけあって、夜間使用時のことも想定されている。夜間のライドは昼間に比べると自己の危険性が高い。後ろから迫ってくる車に自分のことを認識してもらうことは安全性を高める。
この靴のカカト底部分には反射材がついているので、車のライトや街頭の明かりなどに反射して輝くようになっている。
通気性は並。通気性がないと暑い時期には足が蒸れて不快感だし、通気性が良すぎると極寒時には靴の中に寒風が入りすぎて足先から冷えてしまう。特に、自転車通勤を行ううえではシーズンを通じて使うことを想定するので、どちらにも対応できることがベスト。
また、自転車通勤ということで、片道数時間のライドではないので、1時間程度のライドが快適にできるということを重視したい。
このKURSKは冬の寒いときでも風が侵入してくる感じはないし、靴の中が蒸れて不快感を感じることもない。
靴のサイズの選び方は人それぞれ。例えば、常にジャストサイズを選ぶ人もいたり、革靴はジャストサイズ、スニーカーは紐で調節できるのでちょっと大きめを選ぶ人もいたりと様々。
日常で使うスニーカーであればちょっと大きいサイズを選んでもいいが、この靴はペダリングを効率的に行うためのものなので、足の力を適切にペダル伝えることができるようにジャストサイズの靴を選びたい。
大きめを選ぶと靴の中で足が前後してしまったり、カカトから引くという力をのがしてしまったりと、十分な力を発揮できない。
なお、公式サイトでは、
※少し大きめのつくりをしているので、JustSizeまたは1つ小さいサイズで履かれることをお勧めします。
と記載されている。
店頭で購入する場合はしっかりと試着をして選ぶこと。インターネットで購入する場合は、無料でサイズ交換ができる店舗で購入したい。
ちなみに、アマゾンは
服&ファッション小物、シューズ&バッグストアの商品のうち、The Dropの受注生産品を除く、Amazon.co.jpが発送する商品(試着後でも商品到着後30日以内なら着払いで返送できます)
Amazonヘルプ&カスタマーサービス 2020年3月時点
ということで、室内での試着・タグを切らない・汚さない・アマゾンからの発送商品などの条件を満たしていれば、返品手数料・返送料が無料(着払い可能)ということなので、安心して購入できる。(アマゾンでは交換ではなく返品なので、返金&新しく買い直すという形になる)
そのため、商品が届いたら返送するかもしれないのでダンボールの解体やタグを切るということは行わず、すぐに試着してサイズ感が適しているかどうかを見極めること。(万が一適していなかったら送ってきたダンボールを使って返送すること)
2021年に自転車通勤に使いやすい自転車用シューズの定番であったKURSK(クルスク)が全天候型になってKURSK AW(クルスクAW)へとリニューアルされている。
これまでのKURSKと大きく異なるのは、防水性能が大きく上がったこと。自転車通勤時に、突然の雨が降ってきた場合、上半身はレインウェアを常備しておくことで対応はできるが、シューズに関してはそうは行かない。そのため、防水加工が施され、全天候型になったのは大きな進歩。
このリニューアルの際、アウトソールは国産自転車タイヤブランド大手のパナレーサーと共同開発を行い、フラットペダルに張り付くようなグリップ力と耐摩耗性をより向上させている。
もちろん、アスファルトを歩く際は、普通のスニーカーと同様にしっかりと歩くことができるため、徒歩時間が長時間でも大丈夫。
優れた防汚性や撥水性を発揮するハイドロフォビックナイロンを新たに採用する一方、速乾性も高いため、大雨の中走ることになってしまい、靴の中が濡れてしまっても、帰宅後新聞紙を中に詰めて風通しの良いところに立てて置いておくと、次の日にはある程度は乾いているのは嬉しい。
ペダリング効率を向上させるための剛性の高いプレートや、靴紐を格納できる機能はそのままだが、衝撃吸収性に優れたインソールには特別なグラフィックが配されている。
色は黒、グリーン、迷彩の3色。自転車通勤をするのであれば黒がいい。また、チェーンの汚れがついても目立たないのもポイント。
ただ、靴紐が黒に白ドットが入った色使いなので、シンプルなスタイルが好きな人は、黒色の靴紐に変えてもよい。
このモデルはフラットペダル用だが、SPDに対応するモデルも存在する。別売りのクリートを装着することで、ビンディングを活用できるので、SPDペダルを使っている人はそれらのモデルが適している。
自転車通勤だけでなく、ビンディングシューズを使わない走行時などにも使え、普通のスニーカーとしても使える守備範囲が広すぎる一足。持っていて損はないので、是非オススメしたい。
出典 Amazon
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