Cycle Computer
サイクルコンピューターとはロードバイクに取り付ける計測機器で、主な機能としてはスピードメーターだが、ほかにも距離や時間なども表示できる。その日どのくらい走ったか、平均スピードなどもわかる。
ケイデンスなどを測定する場合、測定するセンサーが別途必要だが、前輪の近くにセンサーを取り付けるものが一般的。その他にはGPS式のものもある。
サイクルコンピュータと一言で言っても様々な種類があり、価格も大幅に異なる。大きく分けて有線タイプとワイヤレスタイプがあるが、現在ではほとんどがワイヤレス。
タイプ | 価格 | 特徴 |
---|---|---|
有線タイプ | 安い | 配線が面倒&ごちゃごちゃする |
ワイヤレスタイプ | 高い | 配線の手間が楽 |
現在のスピード、その日走った距離、現在の時間に加え、モデルによっては、平均スピード、最高スピード、これまでの総走行距離、スタートしてからの時間などが測定できる。ほかにペダルの回転数や心拍数を表示するものもある。
その中でも最もシンプルなタイプは、車速や走行距離、平均速度などが計測可能。グレードが上っていくと共に、ケイデンスや心拍数、カロリー消費量や高度なども表示することができる。もちろん、機能が上がる毎に価格も高くなる。
サイクルコンピューターの取り付け位置は、走りながら数字を確認できるように、ハンドルに取り付けるのが普通。走行中に無理なく見やすい位置と角度に調整すること。ハンドルにスペースがない場合は、別売りのアイテムを使ってハンドルとフレームをつなぐ「ステム」と呼ばれる場所に取り付けることもある。
ケイデンス測定には測定用のセンサーを別途取り付ける必要がある。CC-RD410DWは最初から付属している。
また、心拍数を測定するのであれば、自分の胸に機器を装着する必要がある。
サイクルコンピュータにはたくさんの商品が存在する。値段も機能もそれぞれだが、自分がロードバイクでどんなことをしたいのかを考えれば、必要な機能もおのずと見えてくる。
まずはスピードに加え走行距離、走行時間が把握できるものが最もベーシックなモデル。 そこから一つ上のモデルになると、心拍、ケイデンスなどのデータが表示されるタイプになる。さらにGPSを装備したモデルだと、走った軌跡をスマートフォンやパソコンに取り込んで表示することなどもできる。
しかしそれらの機能が本当に自分に必要かどうか、よく考えて選びたい。最初は自分にとって必要な機能が最小限備わっているシンプルなものからはじめて、だんだんステップアップしていくといいだろう。
ケイデンスとはペダルが1分間に回転した数のことを指し、きちんと走りをマスターしたい人には欠かせない機能。ロードバイクでは速度を上げるよりも回転数を一定に保つ力がエネルギー効率が高くなるため、ケイデンス計測付きを持っておくと便利。 ケイデンスについて詳しくはケイデンスを意識して効率的に走るを参照。
特に、ロードバイク初心者であれば上達のためにケイデンスを1分間に60~90の間で走ることが適切だが、機器がない限りは測定できない。ロードバイクにちょっと慣れてきたら導入をおすすめする。
現在時刻が簡単に表示できるとか、夜間でもメーターを見ることができるバックライトなど、日常的な使い勝手を重視すること。もちろん、目安となるケイデンスがわかるものであれば走りやすい。
トレーニングのためにもケイデンスや平均スピードが見られるものを選びたい。究極は、自分の肉体状況をチェックできるハートレートモニターと一体になったものがベストだろう。
サイクルコンピュータには様々なモデルが存在しており、その機能や方向性は多種多様。
ルートのログが取れる機能を持ったモデルは、家に帰ってから専用ウェブサイトなどに公開したり、逆に自分以外のサイクリストのコースをとり込んだりできる。ここでは初めてサイクルコンピューターを選ぶ人に向けた基礎モデル類を紹介する。
用語の説明
型番 | CC-VL820 |
参考価格 | 2,100+税 |
有線・無線 | 有線 |
速度 | 走行速度、平均速度、最高速度 |
距離 | 走行距離、積算距離 |
ペースアロー | ◯ |
ケイデンス | |
心拍数 | |
GPS | |
PCとのデータ連動 | |
バックライト | |
バッテリー | リチウム電池 |
電池寿命 | 約3年(1日1時間使用) |
サイズ | 55.5x37.5x18.5mm |
重量 | 30g |
速度、積算距離、時計など、最低限の機能が揃ったサイクルコンピューター。何と言っても価格が安いのが特徴だが、もう一つ優秀なのが電池交換頻度が少ないこと。かなりの長期間替えなくていいので便利。着脱も簡単で駐輪時には取り外しておくことも可能。有線式なので最初に配線などが必要。
型番 | CC-VT235W |
参考価格 | 5,500+税 |
有線・無線 | 無線 |
速度 | 走行速度、平均速度、最高速度 |
距離 | 走行距離、積算距離 |
ペースアロー | ◯ |
ケイデンス | |
心拍数 | |
GPS | |
PCとのデータ連動 | |
バックライト | ◯ |
バッテリー | リチウム電池 |
電池寿命 | 約1年(1日1時間使用時) |
サイズ | 55.5×37.5×18.5mm |
重量 | 26.4g |
無線式のサイクルコンピューターの中では安めな価格帯。バックライト機能がついているので夜間走行時に情報を知りたいときも地味に便利。バックライト機能は指定した時間意外は光らせないという設定もできるので、節電できるので電池の持ちもよい。
型番 | CC-RD310W |
参考価格 | 7,000+税 |
有線・無線 | 無線 |
速度 | 走行速度、平均速度、最高速度 |
距離 | 走行距離、積算距離 |
ペースアロー | ◯ |
ケイデンス | |
心拍数 | |
GPS | |
PCとのデータ連動 | |
バックライト | |
バッテリー | リチウム電池 |
電池寿命 | 約1年(1日1時間使用時) |
サイズ | 47.0 X32.0 X12.5mm |
重量 | 12g |
軽さと薄さが特徴のこのモデル。液晶画面が大きく見やすいのが特徴。ロードバイク走行時はそこまでサイクルコンピューターを凝視することができないので、大きい画面で情報をすぐに知ることができるというのは大きなポイント。ケイデンス測定を求めないのであればこのモデルが落としどころかと。
型番 | CC-PA400B |
参考価格 | 13,860円 |
有線・無線 | 無線 |
速度 | 走行速度、平均速度、最高速度 |
距離 | 走行距離、積算距離 |
ペースアロー | ◯ |
ケイデンス | ◯ |
心拍数 | ◯ |
GPS | |
PCとのデータ連動 | |
バックライト | |
バッテリー | リチウム電池 |
電池寿命 | 約6ヶ月 |
サイズ | 67.5x43.0x15.6mm |
重量 | 30g |
ロードバイクにサイクルコンピューターをつけるのであればオススメなのがこのモデル。一番の特徴はケイデンスを測定できること。心拍数を計測できる機能もついているが、その場合は別途心拍センサーの購入が必要。
なお、機器自体の取り外しも簡単なので、駐輪時には取り外しておいて盗難を防ぐことができる。
おすすめの理由などは「ケイデンスが測れるサイクルコンピューターならキャットアイのCC-PA400Bがオススメ」で紹介しているので参考に。
型番 | CC-RD500B |
参考価格 | 16,500円 |
有線・無線 | 無線 |
速度 | 走行速度、平均速度、最高速度 |
距離 | 走行距離、積算距離 |
ペースアロー | ◯ |
ケイデンス | ◯ |
心拍数 | ◯ |
GPS | |
PCとのデータ連動 | ◯ |
バックライト | |
バッテリー | リチウム電池 |
電池寿命 | 約5ヶ月 |
サイズ | 47.0 X 32.0 X 13.2mm |
重量 | 17g |
ケイデンスの測定ができるだけでなく、別売りの心拍数センサーを購入すれば心拍数の測定も可能。サイクルコンピューターとしての機能はもちろん、一番の特徴がBluetooth機能がついていること。
電話やメールの着信が確認可能に加え、専用のスマートフォンアプリと連動できるので、走行後に地図やグラフでデータを確認することも。なお、対応アプリのCateye Cyclingは無料。
型番 | CC-GL11 |
参考価格 | 15,000円(税抜) |
有線・無線 | 無線 |
速度 | 走行速度、平均速度、最高速度 |
距離 | 走行距離、積算距離 |
ペースアロー | ◯ |
ケイデンス | |
心拍数 | |
GPS | ◯ |
PCとのデータ連動 | ◯ |
バックライト | ◯ |
バッテリー | USB充電式 |
電池寿命 | 約10時間 |
サイズ | 69.0 x 45.0 x 22.4 mm |
重量 | 50g |
GPS機能がついたサイクルコンピューター。走行ログをPCと連動することができ、様々なデータを記録できる。バックライトがついているので夜間でも閲覧可能。他のサイクルコンピューターと比べて充電頻度が多いので注意。
型番 | CC-GL51 |
参考価格 | 19,000+税 |
有線・無線 | 無線 |
速度 | 走行速度、平均速度、最高速度 |
距離 | 走行距離、積算距離 |
ペースアロー | ◯ |
ケイデンス | ◯ |
心拍数 | ◯ |
GPS | ◯ |
PCとのデータ連動 | ◯ |
バックライト | ◯ |
バッテリー | USB充電式 |
電池寿命 | 約10時間 |
サイズ | 69.0 x 45.0 x 22.4 mm |
重量 | 50g |
GPS機能からケイデンス、心拍数まで様々なものを測定することができるモデル。機能的には万能だがGPS機能がついているため電池消耗が激しく充電頻度は高め。センサーは別売りで、ケイデンス測定にはスピード・ケイデンスセンサー(ISC-11)。心拍数の測定には心拍センサー(HR-11)が必要。
おすすめはケイデンスが測定できるキャットアイのストラーダスマート スピードセンサー CC-RD500B。ケイデンスの測定ができると適切なペースで走ることができるので効果的なトレーニングが可能。ケイデンスを一定に保つ走行をするだけで大きくレベルアップできるので是非。
また、スマートフォンとの連携も可能なので後でデータを分析して今後のトレーニングにも役に立てることも可能。
ただ、この機種はスマートフォンと連動している機能が多いので、スマートフォンを持っていない人やスマートフォンの取り扱いに慣れていない人は機能を十分に使いこなせない。
そのような人にはキャットアイ ストラーダデジタル ワイヤレス スピード+ケイデンスセット CC-PA400Bをおすすめする。また、心拍数の測定やスマートフォンとの連携をアップルウォッチのようなスマートウォッチで行っている場合は、単純にケイデンスが測定できるCC-PA400Bのほうが適している。
詳しい理由などは「ケイデンスが測れるサイクルコンピューターならキャットアイのCC-PA400Bがオススメ」で紹介しているので参考に。
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