How to care for a helmet
ロードバイクのヘルメットはきちんとしたものを選ぶと高価なので、できるだけ長い間使いたいもの。長い間使うためには洗うなどの手入れをして汗や泥などの汚れを落として寿命が延びる。汚れがないヘルメットは綺麗でカッコいいし、汗のニオイも取れて衛生的だ。ここではヘルメットの寿命を延ばすための手入れの仕方や洗い方などを紹介する。
ロードバイクのヘルメットは割と高価。高いものだと3万円するものも存在する。そのため、できるだけ長い間使いたいものだ。
一方でヘルメットを着用していても、汚れていればカッコ悪いし、ニオイがするのは論外。ヘルメットは激しい運動のために使用するため、汗や地面からの埃が蓄積してそこまで衛生的なものではない。つまり、日常の手入れや取り扱いにも気を配る必要がある。
クリーニングはそんなに難しくはなく、身の回りにあるものを使うため、新たに物品を購入する必要もない。長い間衛生的にヘルメットを使用するためにクリーニングの方法を学んでおこう。
なお、ヘルメット選びについては「ヘルメットの選び方」にて詳しく紹介しているので、参考にしてほしい。
現在のヘルメットの主流は厚さ3cm前後の発泡スチロールの外側を、プラスチックのシェルで覆ったもの。そのため、うっかり落としてしまい、気付かないうちに破損している場合もある。
自分の命を守るためのアイテムなので、クリーニング時にヘルメットの状態も把握しておきたい。詳しくはヘルメットの買い替えタイミングを参照のこと。
いわゆるおしゃれ着洗いの洗剤の多くが中性洗剤。洗う際の洗剤と水の割合は、ラベルに決められた分量通りでよい。なお、普通の衣類用液体洗剤は中性洗剤でない場合が多いので注意が必要。
布はヘルメットの外郭部分であるシェルを拭き掃除するために必要。ウエスがあればそれを使ってもいい。ヘルメットを拭いた後はフレーム清掃に使うといい。
インナーパッドを手洗いする時に使用するタライ。ヘルメットの手入れであればそこまで大きくなくていいので、洗面器でも代用できる。
ヘルメットは温水と中性洗剤を使って洗うことが可能だ。インナーパッドが外せるタイプは、別途洗濯機などで洗っても良い(ネットに入れる)。汚れやニオイが気になるストラップ部分は、使わなくなった歯ブラシに中性洗剤を付け、軽くこすってきれいにする
シェルはヘルメットの外側部分で、主な素材としてはプラスチックが使われている。
晴れている場合だけヘルメットを使っている人であれば、そんなに外側部分は汚れていないかといえばそうではなく、空気中のホコリや後輪が巻き上げた泥などが原因で、思っている以上に汚れている。そのため、シェルも定期的なクリーニングが必要。
シェルのクリーニングの基本は、中性洗剤を含ませた布で優しく拭くこと。ヘルメットについた泥やホコリが原因の汚れであればほとんど落とすことができる。布は清潔なウエスでもよい。ウエスは使った後はフレームなどの洗浄に使うと無駄にならない。
ただ、傷がついた際に付着する汚れはこの方法では落ちないので注意。
洗う際にはシェルに水をかけて洗うのは厳禁。雨の日も走ることがあるので問題ないと思われがちだがそうではない。というのも、必要以上に水分をかけてしまうとシェルの部分と発泡ライナーの接着部分がはがれてしまう可能性があるためだ。
また、シェルと発砲ライナーの間の接着部分は、強い洗剤や熱に弱い素材なので、掃除する際は特に注意が必要。汚れがひどいからといって熱湯をかけたり漂白剤を使ったりするのは厳禁。拭く際は、中性洗剤を含ませた布で優しく拭き掃除してあげよう。
ヘルメットの内側にあるパッドがインナーパッドで、頭とヘルメットのクッションになったり、装着時の違和感をやわらげたりする役目を持っている。
インナーパッドは汗を吸収しやすい位置にあるため汚れやすく、定期的に洗わないと泡がまっ黒になるほど汚れる。この場所は、雑菌が繁殖しやすくニオイを発しやすい場所でもあるので、できるだけ定期的に洗うことを推奨したい。
洗う際は、インナーパッドをヘルメットから外す必要があるが、インナーパッドが外れるかどうかはブランドによって異なる。ただ、多くのブランドのインナーパッドは外れるようになっている。
例えば、OGKカブトの場合は、ヘルメットの内側サイドにバックルと一緒に固定されているので、それを一度外してから、インナーパッドを外す。この際、マジックテープ部分は受け側も取れてしまう場合があるのでゆっくり優しく外すこと。
洗う際にはタライに中性洗剤を入れた水(かぬるま湯)を入れて、その中で軽くもみ洗いする。洗った後は水で何度かすすぎを行った後、陰干しにして乾燥させる。
面倒な場合は洗濯ネットに入れて洗濯機で洗ってもいい。ただし、乾燥機にかけるのはNGで、選択後は陰干しを行うこと。
インナーパッドを洗うだけでなく、インナーパッドの内側も綺麗にする。シェル部分の拭き掃除をすると同じタイミングで、インナーパッドを取り外してから、内側を外側と同様に汚れをふき取って綺麗にする。
インナーパッドは消耗品。1-2年ほどの間は大丈夫だが、それ以上の期間使い続けると、頭との摩擦で傷んでやぶれてしまったり、頭へのフィット感が損なわれたりしてしまう。
ブランドによってはインナーパッド単品で販売しているため、劣化が気になってきたら交換することをおすすめする。
ストラップもインナーパッドと同様に、定期的に洗っておくことが大切。そのままにしていると、汗に含まれる塩分が白い粉となって付着する場合や、雑菌が繁殖して嫌なニオイを発してしまう。
多くのヘルメットでは、ストラップはヘルメットにしっかり固定されて取り外せない。そのため、洗う場合は水をはったタライなどに中性洗剤を入れてもみ洗いする。落としにくい汚れは、ストラップに中性洗剤をかけ、使わなくなった歯ブラシでこすり洗いする。
シェル部分やライナー部分は濡らさないほうがよいので、洗う際には十分注意したい。
洗い終わったら風通しの良い場所にてインナーパッドもヘルメット本体も乾かす。乾ききっていない湿ったヘルメットは、装着すると気持ち悪いだけでなく、雑菌が繁殖してニオイのもとになる。そのため、しっかりと乾燥させることが大切。なお、発泡ライナーは湿ったままにしておくとカビが発生することもある。
干す場合は陰干しが基本。その理由は2つあり、発泡ライナーは紫外線によっても劣化することと、シェル部分は日光による紫外線を受け続けると変色しやすくなるという理由。そのため、ヘルメットを乾かす際は陰干しすることが基本。
早く乾かしたいからといって、ドライヤーを用いるのは絶対にNG。熱によってライナーが変形してしまい、本来の衝撃吸収力を格段に下げてしまう。
少ししか使用していない場合や、洗う時間がない場合は簡易な手入れを行っておこう。ちょっとしたことだが、日々の積み重ねがヘルメットの寿命を大きく変える要因になる。
保管の基本はヘルメットが落下しない安定した場所を選び、通気性の良い乾燥した場所に保管する。
シェル側を下にして地面に置くのはNG。頭を保護するヘルメットは大切に扱いたい。休憩時などはあごひもでハンドルにかけるなどがオススメ
雨天走行後、ロードバイクのサビや劣化を防ぐために、帰宅後すぐに水分を拭き取る人も多いと思うが、忘れがちなのはヘルメット。ヘルメットのクリーニングは、基本はよく乾かしておくことが基本。水分で濡れていたら清潔なウェスでキレイに水分を拭いておくこと。
ヘルメット内部のライナー(発泡体)は水分に弱く、シェルとライナーの間に水が入ると接着剤がはがれる原因にもなる。雨天走行後、濡れたままにしておくのは厳禁。
濡れたままでそのままにしておくと汗と汚れと水分により雑菌が繁殖してニオイを発することもあるので、そのままにしておいてはいけない。
雨でヘルメットが濡れた場合はウエスで水分を拭き取り、きちんと乾燥させておくことで、ヘルメットの寿命を延ばすことができる。
晴れの日であっても、汗でヘルメット内部は濡れていることも多い。通常のヘルメットの保管場所は風通しの良い場所にしておくと雑菌が繁殖しづらいので便利。
ロードバイクと同様にヘルメットもクリーニングが必要。クリーニングを怠ると汚いヘルメットは全体の印象を著しく下げるし、ヘルメットの寿命を短くしてしまう。たまにでいいので面倒がらずに綺麗にしておこう。
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