Washing method and optimal detergent-dried way of wear
ロードバイクウェアの汚れはロードバイクで走ることで発生する。クルマの排気ガスや、路面からの泥汚れの跳ね上げや、チェーンの汚れ、補給食をこぼしてしまった場合など要因はたくさん。
もちろん、目に見える汚れでなくても汗をかいたり、皮脂がウェアに擦れたりと、見えない汚れもウェアに付着している。
汚れてしまったら綺麗に洗濯しておきたいところだが、何も知らないで選択するとウェアを痛めてしまう。逆にロードバイクウェアは正しい洗い方とちょっとした工夫を知っているだけで長持ちさせられる。以下の説明を元に適切にケアしてほしい。
ロードバイクのウェアは見た目を大切にしたいのと同時に、ニオイも気にしたい。ロードバイクで走るとき、汗に含まれる分泌物と皮脂などが原因で菌が繁殖すると、嫌なニオイが発生する。そのニオイを防ぐにはしっかり汚れを落とすことが大切。
夏はとくに発汗量も多いが、最近のウェアは速乾性に優れるため、汗をかいた感じがなくても気がつかないうちに菌はたくさんついていることが多い。
ニオイは感じのいいものではなく、防臭機能が備わっているウェアであっても絶対ニオイがしないわけではない。
1人だけでだれもいない場所を走るならまだいいかもしれないが、街中走るときはまわりの目も気になるし、仲間どうしで集団走行するときに、ニオイの心配から他人の顔色をうかがいながら走るのは楽しくないだろう。
季節の変わり目などで衣替えする時も注意したい。衣服を詰める前には必ず洗濯し、汗などの汚れをきちんと落とし、清潔な状態で保存する。特に、ポリウレタン素材を使ったウェアでは、洗濯が甘く、汗汚れ等が残ると、タンスなどで一定の期間保管した場合、生地が加水分解を起こしてウェアがだめになることだってある。
購入時についているビニール袋を大事にとっている人も一部いるが、通気性を妨げ雑菌が繁殖しやすい環境になるため、普通に防虫剤とともに保管しよう。
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雨の日に泥除けなしで走ると、後輪からの跳ね上げによってウェアの背中が泥だらけになる。また、集団走行する場合は前車の後輪から跳ね上げる泥で、体の正面もひどく汚れる。
泥や砂が付いている状態のウェアは一旦キレイに洗い流す。洗い流した後はウタマロリキッドを溶かした水の中に入れて浸け置き洗いしておく。ウタマロリキッドは汚れを落としてくれやすく、後で洗濯する際も泥汚れが落ちやすい。
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特に洗濯機で洗う場合は他の洗濯物を汚さないためにも事前に汚れを落としておくことが大切だ。
なお、汚れがひどい場合は特に汚れている部分を先に落としておく。ただ、生地同士をこすりつけるとウェアの生地を痛めてしまうため、捨てる前の歯ブラシでトントンと叩くこと。決してブラシで擦ってはいけない。
ウタマロリキッドをスプレーした後に、ブラシで叩くことを繰り返すことで、徐々に汚れが落ちていく。
高機能なウェアはデリケートなものが多い。せっかくのウェアを間違った洗い方でボロボロにしてしまうのは忍びない。
もちろん、サイクリングウェアはネットを使えば通常の衣類と一緒に洗濯機で洗えるが、夏用のジャージはメッシュ素材や薄くデリケートな素材を使用していることもあるので、手洗い推奨の場合も。必ずウェアに付いている洗濯表示を確認しよう。
使用する洗剤はウェアについている洗濯表示を確認してそれに対応したものを使う。デリケートな素材の場合は殆どが中性洗剤使用を求めている。というのも、中性洗剤は弱アルカリ性に比べると洗浄力が落ちるが、衣服へのダメージが低いことが特徴だからだ。
また、漂白剤や柔軟剤、蛍光増白剤の入った洗剤は高機能素材の性能低下を引き起こすので、絶対に使わないこと。特に、ウェアの黄ばみなどが気になる時に漂白剤を使ってしまいがちだが、それはやめておこう。
これらを満たす洗剤は複数あり、例えばおなじみ「アクロン」は中性洗剤でウールやシルクも洗え、漂白剤や柔軟剤、蛍光増白剤が入っておらず派手なロードバイクウェアでも安心して使用できる。
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ロードバイクウェアは取り扱いがデリケートなので、いちばん間違いがない洗濯方法は手洗い。なお手洗いするなら押し洗いがベスト。最適な洗剤を使い、広げて優しく上から押す方法を繰り返すのが最も優しい洗い方。
手洗いがいいということはわかってはいるが、常に手洗いをするのは面倒。そんな場合は洗濯機を使う。適切な洗剤を使い、洗濯ネットに入れて洗えば問題ない。洗濯ネットは100円均一の店舗で売っている洗濯ネットでもいいが、他のタオルや衣服の糸くずがつかないよう可能であれば目が細かく、中に入れたものの絡みや傷みを抑えることができるものをおすすめしたい。
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レーシングパンツはパッドをよく洗うために裏返しにしてネットに入れる。
洗濯機の設定は、余裕があれば洗濯機の手洗いモードにするとなおよし。もちろん、洗濯表示を確認し問題なければ普通モードで洗っても大丈夫。
注意点としてはネットに入れて洗濯するときは、ファスナーをしっかり閉めておくこと。ファスナーを閉めずに洗うと、型崩れや絡まりやすくなるだけでなくファスナーでウェアを傷つけてしまう。
そのほか、ベルクロ(バリバリとくっつくアレ)付きのグローブなど、ウェアを傷めるようなものは一緒にネットに入れないほうがいい。どうしてもベルクロを使っているものを洗濯したい場合は他のものに影響がないようにきちんと閉じておく。
ロードバイクウェアを着ているとチェーンオイルによる汚れや、コーヒーや補給食ジェルのシミなどが付く場合も。他にも長い間着ていると汗によるシミもできてくる。このような強い汚れを落とそうとしても、普通の洗剤ではなかなか落ちない。
このような場合は汚れている部分だけにジョイやキュキュットなどの食器用洗剤を少量つけ、こすってみると汚れが落ちやすい。
また、ガンコな汚れはウタマロ石鹸がいい。石鹸を汚れ部分にこすりつけた後にその部分をこすり洗いすると、結構な油汚れでもコーヒーのしみでも結構取れる。汗などのシミ汚れも落とす役目もあり、ウェアだけでなくワイシャツの各種汚れなど幅広く使えるので一つ持っておいて損はない。ただ、洗浄力が強く色落ちや生地へのダメージを最小限にするためにもガンコな汚れの場所だけにしたい。
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ロードバイクウェアの干し方は複数存在する。型崩れのしやすいジャージタイプはハンガーにかけて干す。レーシングパンツなどパッドがついている部分を表に出して干すなどだ。
ビブタイツは足のスソ部分を洗濯ばさみでつまんで干す。ビブタイツは肩ひもの部分をハンガーに掛けると、水分の重みで伸びてしまうためだ。
アイテム | 干し方 |
---|---|
ジャージタイプ | ハンガーにかけて干す |
レーシングパンツ | パッド部分を表に出してピンチに挟んで干す |
ビブタイツ | 足のスソ部分を洗濯ばさみでつまんで干す |
干す場所は直射日光を避けて風通しのいい日陰に干すこと。直射日光に長時間当て続けることで、ウェアの劣化の原因となる。ほとんどのウェアは速乾性が高く、陰干しでも乾きやすいので、陰干しで十分。
また、乾燥機は熱風がウェアにダメージを与えることになるので使用しないこと。洗濯表示にも乾燥機使用を禁止しているものがほとんど。
洗灌したのにどうもニオイが抜けないウェアは、つけ置き洗いで対処する。タライやバケツに30度から40度のぬるま湯を張り、弱アルカリ性の粉末洗剤を溶かして30分から60分つけ置きし、その後洗濯をすると洗濯臭が取れやすくなる。ただ、プリントジャージなどはプリントが剥がれる可能性もあるので、そのリスクも理解した上で行いたい。
オススメはオキシクリーン。酵素の力で染み付いた汚れやニオイを落としてくれる。ウェアだけでなく、普通の衣類についた汗汚れも落としてくれるので、1つ家に備えておけば様々な用途で使えるので便利。
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古くからサイクルジャージ素材として使用されていたウール素材。主流の高機能素材と比べると機能は劣るが、クラシックな雰囲気でクロモリフレームのロードバイクに似合う。
洗うことによって毛玉などができる場合があるので、ネッ卜に入れて洗濯機で洗うよりも、手で押し洗いをする。使う洗剤はウール素材に使えるものを選ぶ。もちろん、洗濯表示は必ずチェックすること。
ウール素材のものは干し方にも注意が必要。というのも水分を含んだ状態でハンガーを使って干すと、ウール素材は伸びてしまうためだ。ウェアを伸ばさないためにも風通しのいいところで、ネットの上に平置きして干すという方法が最適だ。
ウインドブレーカーやグローブは着用ごとに洗う必要はないが、ウェアとパンツは着たら必ず洗うこと。汗や汚れは生地の機能性を大きく落とすだけでなく、雑菌が繁殖しニオイの原因に。洗濯ネットさえあれば洗濯機に入れて洗濯できるのでこまめに洗濯しよう。
また、ウェアは消耗品ということも抑えておこう。ジャージやアンダーウェアの買い替え時期は、毛羽立ちがひどくなったり、生地が摩耗して薄くなったり、目が詰まってきたとき。パンツは素材が薄くなったり、伸びてきたら、パッドはヘタリが生じたら買い換えたい。
アイテム | 買い換え時期 |
---|---|
ウェア | 毛羽立ちがひどい 生地が摩耗して薄くなった 目が詰まってきた |
パンツ | 素材が薄くなった 伸びてきた パッドのヘタリが生じてきた |
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