How to remove / install pedals
ペダルはクランクにネジで締められているだけなので、ペダルレンチやアーレンキーがあれば簡単に外すことができる。ただし、右ペダルも左ペダルも形状は同じように見えるが、ネジ山の向きが逆なので左右位置が決まっている。ロゴや印などで左右どちらのペダルかわかるようになっているので、よく見て確認しておこう。
ペダルの着脱に必要な工具はアーレンキーかペダルレンチ。ペダルレンチの代わりにモンキーレンチでも代用可能と思いがちだが、モンキーレンチによっては厚みがあり、クランクとのすき間に入らないことや、入っても回せないことがあるので注意。
なお、ペダルによって必要なアーレンキーやペダルレンチのサイズは異なるので注意。携帯工具には無いサイズのアーレンキーが必要なものもあるので、外出先でリハーサルなしのペダル交換はやめておき、事前に携帯工具でも可能かどうか調べておくこと。
今回紹介するシマノSPDペダルPD-T8000は、8mmのアーレンキーが必要だが、携帯工具のアーレンキーは6mmまでしかないものがあるので注意したい。
ほかにも、汚れ防止・滑り防止・怪我防止のために、軍手があるといい。
ペダルは非常に固く締められていて外す場合は大きな力を入れることが必要。また、ペダルを付ける場合もできるだけ強い力で締めて固定したい。携帯工具や柄が短いアーレンキーでも着脱できないことはないが、できれば柄が長いほうが小さな力で大きな力を加えることができるので、ペダル着脱には柄が長いアーレンキーがあると楽。
ペダルの交換や脱着はそんなに難しくないが、1点だけ考慮すべき点がある。それは左クランクのペダルは逆ネジで、通常のネジとは逆の回転になっているということ。というのも、左クランクのペダルが逆ネジになっていないとペダリングの力によってペダルが徐々に緩んでいくからだ。左ペダルの脱着のときには間違えやすいので、特に注意が必要。
緩めるときは時計回り、締めるときは反時計回りだ。「左右ともはめるときは前回し、外すときは後ろ回し」と覚えておく。ペダルを外す場合はこれを知っておかないと外すことができないので必ず覚えておこう。
はめるとき | 外すとき |
---|---|
前回し | 後ろ回し |
左右 | 緩む方向 |
---|---|
右ペダル(ギア側) | 通常のネジと同様に右ネジ。正面から見て右に回すと締まり、左に回すと外れる。 |
左ペダル | 逆ネジになっている。正面から見て、左に回すと締まり、右に回すと緩んで外れる。 |
ペダルレンチを用意し、右側のペダルとクランクの接続部に挿入し、ペダルレンチを少し押し込んで、しっかり掴んでペダルの接続部を固定する。
アーレンキーで作業する場合は、アーレンキーをペダル裏側にはめ込んで固定する。
ペダルレンチやアーレンキーを固定したままペダルを左に回す。注意点としては、結構な力を入れておくと、右ペダルはネジが緩んだ瞬間にチェーンリングに手を打って怪我をする危険性が高いので、十分注意すること。最初は力がいるので、ペダルレンチや長いアーレンキーがあったほうがいい。
なれないうちは怪我防止・滑り防止のために軍手を使って作業をするといい。
若干緩んだ状態でペダルレンチをはめたままクランクを後ろ回しにボルトが一気に緩む。
そのまま回していくとボルトが緩んでいくので、ある程度緩んだら、あとは手で回してペダルを取り外す。作業手順を覚えておけば、簡単にできる。
左側のペダルとクランクの接続部にペダルレンチかアーレンキーを入れてしっかり固定する。
ペダルレンチやアーレンキーを固定したままペダルを左に回して緩める。最初は硬いので注意。
ある程度緩まったらペダルレンチをはめたままクランクを後ろ回しにボルトが一気に緩む。
そのまま回してペダルを緩めていき、最後は右ペダルと同様に、ペダルレンチを外して手で回してペダルを取り外す。
ペダルの左右の方向は正しいのに取り外せない場合がある。このような場合は、短いアーレンキーなどを使っていて力の入れ方が弱いか、ペダルがクランクに固着していることが考えられる。このような場合は、長いアーレンキーなどの工具を使ったり、潤滑スプレーを該当箇所に吹き付たりして対処する。
ペダルの取り付けは取り外しの反対の流れで作業を行えばよい。
ペダルには左右位置が決められているので、取り付け前にどちらのペダルかを事前に確認。
ペダルをクランクの穴にペダルを差し込む。この時まっすぐに差し込むこと。斜めに入れるとネジ山を壊してしまい、クランク交換になる。できることならグリスを準備し、ボルト部分に少量塗っておく。差し込んだ後は手でペダルを回してクランクに固定する。
ペダルを付ける際にはネジ山にグリスを塗っておくと、クランクへスムーズに入る。また、ペダルが固着しづらくなるので外すときも容易になるし、ペダルのキシミ防止にもなる。グリスはペダル以外にも各種ネジにも使用できるので一つ持っておくと後々使えて便利。
何回転か手でペダルを回してある程度固定できたら、ペダルレンチかアーレンキーをはめたままクランクを後ろ回しにする。こうすると素早く簡単にペダルをはめることができる。
最後はペダルレンチやアーレンキーでしっかり固定する。ここでしっかり固定しておかないとペダルのボルトが徐々に緩んで乗っているときにペダルが外れてしまう恐れがあるので、しっかりと固定すること。
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