Introduction of the tube
おそらくもっとも交換されるパーツがチューブだろう。そして交換する理由はパンクした時である。
人によっては、パンクは頻発するものなのでできるだけ費用を抑えるために安いものを使っている人も多いだろう。しかしながら、チューブも様々な種類があり、よいものに変えればそれだけ走り心地が上昇するのだ。
良いタイヤにアップグレードする際は、ぜひチューブもよいものにするのもおすすめだが、予備チューブもよいものを購入しておきたい。この予備チューブ、いざという時に使うのではなく、すぐに交換するために購入するのだ。
多くの人は、いざという時のために予備チューブを購入して常備するが、チューブ交換の練習はしたことのないまま外出先でパンクしてしまい、その場で必死になって初めてのチューブ交換をせざるを得ない状態になってしまう。
これではせっかくサドルバッグにチューブ交換一式を入れていても、果たして無事に交換できるかも怪しい。
こういったことにならないためにも、チューブ交換初心者の人は良い予備チューブを買っておき、家で万全の態勢でチューブ交換の練習をしてみよう。そして、最初からついているチューブは予備としてとっておくといい。
こうすることで、いざという時にも対応できるだけでなく、よりよい乗り心地を得ることができる。
チューブにはいろいろな種類があるが、軽量なタイプがラテックスチューブ。パナレーサーや、ミシュラン、ヴィットリア、ソーヨーなどのメーカーから発売されている。ラテックスチューブは走りが軽くなり、乗り心地も向上する。
しかし、これらのチューブは薄くてのびやすいため、慣れていない人はタイヤ交換時にタイヤレバーで傷つけてしまったり、タイヤにかみ込ませて交換のチューブもパンクさせてしまうことが多いので注意が必要。
チューブ交換経験のない人が外出先でチューブ交換する場合は、パンクしにくいブチルにしておくのが無難。外出先で時間に追われて焦ってチューブ交換するとタイヤとホイールの間にチューブを挟み込んでしまい、薄いチューブの場合、穴が開いてしまうからだ。
そのため、サドルバッグに常時入れておく交換用予備チューブはブチルがいい。ロードバイクに最初からついているチューブもほとんどがブチルだ。
たとえばミシュランは、軽量で比較的パンクもしにくいラテックス、耐パンク性とコストパフォーマンスに優れデイリーユースに最適なブチル、さらに軽量性を高めレースで威力を発揮するウルトラライトという3種類をラインナップしている。
それぞれにメリットがあるのでロードバイクの使用用途によってどれにするか決めよう。
出典 Amazon
出典 Amazon
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欲しいチューブを選んで実際に買おうとすると、同じようなものが数種類あるので何を買っていいかわかりづらい。
必要な項目は商品スペックとして記載されているので、スペックの読み方を説明する。基本的に見る項目は、サイズ(太さ)とバルブの長さだ。
ロードバイクのチューブは仏式バルブが基本。チューブに空気を入れる部分であるバルブが仏式バルブかどうか確認する。
サイズはタイヤのサイズと同じものを選ぶ。タイヤの側面にサイズが書いてあるのでよく見ておこう。チューブの太さについては、23C~28Cとある程度の幅があるので、その間に属していれば大丈夫だ。
商品名に「52mm」や、説明部分に「バルブ長40mm」などと記載されているのがバルブの長さ。では、バルブの長さは何にもとづいて選ぶのかというと、リムの高さだ。
ホイールによってリムの高さが異なり、空気を入れるためにはリムの外にバルブが出ている必要があるのだ。
例えば、汎用性が高く超コストパフォーマンスの高いホイールであるWH-9000-C24-TLだと、リムの高さは、前21㎜、後ろ23㎜という具合。つまり、40mmを購入しておけば安心ということだ。
購入の際はロードバイクのリムの高さを測定し、余裕をもたせる感じでチューブを選ぶといい。
ちなみに、同じチューブでも、バルブの長さによって価格が異なる。長いものは高くなる。なお、全てではないので必ず自分で測定して欲しいが、エントリーモデルに付いているホイールのほとんどがリムの高さがそう高くはないので34mmで行けるはず。
基本は以下の項目をチェックしよう。
おすすめはパナレーサーRエアー。チューブ選びに迷ったらこの「Rエア」を選んでおけば間違いない。耐久力が高いブチルゴム製なのに軽い。そして超軽量でパンクしにくく、走りの質が全体的に向上する。
ノーマルチューブの場合、高い空気圧で荒れた路面を走ると振動が強く、空気圧を落としたくなるが、そうすると普通の道での走りの軽さが味わいづらい。
しかし、Rエアは高い空気圧でも走行感が軽く、振動吸収性もよいため、高い空気圧でも問題ない。さらにRエアはしなやかに変形してしっかりとタイヤ裏側に密着するので、巡航時の走行抵抗が低いのも特長。
軽いのに耐久力が高いため、どのような場面でも使いやすく、何を選んでいいかわからない場合は、ヒルクライムでもサーキットレースでもロングライドでもこのチューブを使っていれば問題ない。
もちろん、通勤通学やサドルバッグの中に入れる予備のチューブもこれにしておけばいいぐらい。
ちなみに、大手メーカーであるパナレーサーがチューブレスタイヤを積極的にリリースしないのは、このRエアがあるからという噂。それぐらいにこのチューブはオールラウンドかつ、ハイスペックだ。
価格も1本2,000円でおつりがくるぐらい。走りを向上させるためのコストパフォーマンスは非常に良い。
また、いざという時に対応できるようチューブ交換の練習も兼ねて購入をおすすめする。
出典 Amazon
パナレーサー Rエアー
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