How to park the road bike not hurt
ほとんどのロードイクには最初からスタンドがついていないし、購入後にスタンドを付ける人も少数。そのため、ロードバイクの駐輪には普通の自転車と違ってスタンドを軸にした駐輪はできないと思っておく。
ロードバイクの使用用途がレース時のみであれば特に問題がないが、ロードバイクにて遠出を行いどこかに立ち寄ったり、自転車通勤をしたりする場合もある。また、トレーニング時に突然トイレに行きたい時にはどこかに駐輪する必要がある。このような場合、駐輪するのであればロードバイクを何かに立て掛けるしかない。
何かに立てかけて駐輪するといっても、立てかけての駐輪はいい例と悪い例があり、幾つかのポイントがある。適当に駐輪するとフレームやパーツにキズがついたり、硬いものに強く接触させてしまうことによって破損してしまうことも。大切なロードバイクを長く使うためにも正しい駐輪方法をしっかり身につけておきたい。
覚えておきたい基本事項は2点。1つ目は駐輪の際は左側へ立て掛けること。そしてもう一つはフレームが壁や柱に当たらないようにすること。
左側に立てかける理由はディレイラーが壁や柱に接触することを防ぐため。また、万が一駐輪時に倒れてしまった時にディレイラー側から倒れてしまうことを防ぐため。
というのも、精密な動きを要求されてるディレイラーにとって少しの衝撃でも大きなダメージにつながりかねないから。
もう一つの「フレームが当たらないように」ということの理由は非常に単純で、フレームの素材よりも硬いものに接触すると変形したり、塗装を傷つけ、錆の原因になることがあるので避けたほうがよい。特にカーボンフレームは遡行時の振動に強い作りになっているが、硬いものとの接触がある前提では作られていないため、壁や柱にこすりつけてしまうと傷になりやすい。
バランスをとるタイプの駐輪方法は短時間であれば影響は少ないが、長時間駐輪する際には強い風や周辺を歩く人の軽い接触でロードバイクが転倒する可能性も。
転倒してしまうと、フレームやパーツに大きなダメージを与えてしまうので、長時間駐輪する場合は多少のことがあっても転倒しないような立てかけ方を意識すること。
駐輪するのであれば、僅かな間でも目を話すときには鍵をかけること。自転車からちょっと目を離した瞬間に盗難にあう可能性だってある。特にロードバイクは一般的に高価で、盜難やいたずらにあいやすい。
特に、前輪も後輪もクイックレリーズで簡単に外すことができるので、停め方によっては容易に盗まれてしまう。前輪だけ、あるいは後輪だけを柵などに固定しても、クイックレリーズでホイールを外されてしまえば、残りを持っていかれる。
鍵をかける際は普通の自転車のように後輪だけをロックするのではなく、必ず長めのワイヤー錠などで前輪、フレーム、後輪の最低3つを通し、ロードバイクと固定物とをロックする地球ロックが必須。また、鍵は1つだけでなく2つ以上施錠しておくと安全性が高まる。詳しくは「鍵の選び方と用途別おすすめの鍵5点」を参照のこと。
ロードバイク本体以外にも、サイクルコンピューターやライト、サドルバッグなどの取り外しができるパーツの盗難にも注意したい。できるだけ駐輪時は取り外しておき、装着したまま駐輪しないこと。
通勤などにロードバイクを使う人も多いだろうが、毎日決まった場所に駐輪する場合、しっかりと鍵をしていても安心できない。よほど太い鍵でない限り、専用の道具があれば切断されてしまうからだ。毎日決まった時間、決まった場所に駐輪していると、盗難の標的になりやすい。いざ狙われるとどうしようもないので、駐輪場の管理人の近くなどに駐輪しするなどの自衛手段が必要。
意外に気をつけなければならないのが、自転車店に入るときだ。ロードバイクを扱っているような自転車店には専用のラックが設置されていることが多いが、少しの時間寄るだけだから大丈夫と、ラックに鍵をかけずに置いておくと、そこを狙ってトラックなどの車で盗まれてしまう場合がある。短時間でも、自転車から離れるときには必ず鍵をかけるようにしよう。
柱に立てかける場合は、サドルを柱との接触箇所にしてバランスをとる。ハンドルは左側に軽く振って立て掛ける。
ペダル位置やバランスなどをとくに気にせず行えるし、接触部分がサドルなので、フレームなどが傷付く心配がなく、比較的簡単に行えるのもメリット。なお、立て掛けるときは、周りの迷惑にならないようにあまり大きく倒しこまないこと。
前述しているが、やってはいけないのが「フレームを柱に当てる」「柱側にディレイラーを向けた駐輪をする」の2点。フレームと柱の接触部分は傷になりやすいし、柱側にディレイラーを向けていると、移動や何からの接触の際にロードバイクと壁にディレイラーが挟まれる形になり、ディレイラーにダメージを与えてしまうので注意したい。
街中で駐輪する場合は駐輪用のレールに駐輪することに。基本的にはそのまま止めてしまえばレールによってタイヤを支えるのでそのまま自立するので安心。
ただ、レールが太すぎたり、レールが浅すぎる場合は駐輪してもロードバイク本体が大きく左右に揺れることになって危険。このような場所への駐輪は見送ろう。
また、自転車が多い町中の駐輪用レールは横との距離が狭いため、自転車同士が接触しやすく、駐輪している間に傷になってしまうことも。できるだけ他の自転車との接触がない場所を探そう。
縁石や何かの段差に、左ペダルを引っかけることでも駐輪ができる。左ペダルをボトムブラケットよりも後ろ側にもってくると安定しやすい。コツとしては、バイクを軽く左側に傾けるようにしてペダルを当てるとともに、ハンドルも同様に軽く左側に振ってバランスを取る。
この方法であればフレームやホイールは傷付かないが、段差にペダルが接触するのでペダルにややキズが付く可能性がある。
注意点としては、この方法は柱などに沿わせて駐輪するのに比べると安定性が高いわけではないので強い風が吹いた場合は転倒することも。
壁に立てかけて駐輪する場合は、前のタイヤを壁に当ててから駐輪する。接触する箇所がタイヤ部分のみなので、フレームに傷がつきにくい。
具体的な方法は、ハンドルを軽く左に振りながら壁に立て掛け、そのままでは倒れてしまうところをタイヤで支えるイメージ。ハンドルは振りすぎても、まっすぐすぎてもダメで、最初は慣れが必要。バランスの取れた位置を探すことが重要。なお、風が強いときなどはやや倒れやすいので要注意。
壁も柱もないような場所でも2台のロードバイクがあれば立てて駐輪することができる。2台のハンドルとサドルを互いに当ててバランスをとるだけ。ロードバイクのサイズが大きく異なっている場合はうまくいかないが、覚えておくと広いイベント会場などでも役立つ。
立てかけるものがない場合は、横に倒して駐輪するしかない。必ずディレイラー側を上にすること。もちろん、他の人の邪魔にならないようにすること。
ロードバイクも普通の自転車のようにスタンドを取り付けることができる。ロードバイクをどう使っているかは人によって異なるので一概にいえないが、トレーニングやレースを中心に使用している場合はスタンドは不要だし、町での使用頻度が高く、駐輪の機会が多い人はスタンドはあると便利。
スタンドも多種多様だが、ロードバイクに取り付けるタイプのスタンドは走行の邪魔にならないような形状になっていたり、軽量な素材を使っていたりと普通のスタンドとは若干異なる。日々駐輪場所に頭を悩まされている人はスタンドを着けるのも一つの手。その場合、スポーツバイク用の軽いものを選ぶとよい。
スタンドのバネが弱まってくると、地面からの強い振動によって走っているうちにスタンドが下がってきて地面に接触することがある。メンテナンス時にはバネをこまめにチェックしよう。
また、輪行時には邪魔になりやすいのでその場合のみ外しておくといい。
様々な駐輪方法があるので、ある程度覚えておき、駐輪箇所に応じて適切な駐輪を行おう。また、駐輪の際は歩行者や他の自転車の邪魔にならないようにマナーを守った駐輪を心がけたい。
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